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包茎手術は保険適用できる?条件・費用・自由診療との違いを徹底解説

包茎手術で保険適用が受けられるのは、「真性包茎」と「嵌頓(カントン)包茎」で、医師によって診断された場合のみです。

当記事では、保険適用の条件・費用・自由診療との違いについて、わかりやすく解説していきます。

包茎治療を検討している方のお役に立てば幸いです。

目次

包茎3種類で保険適用対象は「真性包茎・カントン包茎」と診断された場合

保険適用
(医師の診断による)
保険適用外
真性包茎
嵌頓(カントン)包茎
仮性包茎

包茎には『真性包茎・カントン包茎・仮性包茎』の3種類があって、保険適用を受けられるのは『真正包茎』とカントン包茎』の2つです

日本人の7割ともいわれる『仮性包茎』は、性行為も可能で衛生面に気をつけておけば日常の問題は無いため、保険適用は受けられず、手術する場合は自費診療になります。

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包茎種類状態特徴保険適用治療のケース
真性包茎平常時、勃起時ともに亀頭が包皮に覆われているタイプの包茎です。適用可正常な性行為が不可能なことが多く手術が必要となるケースが多く判断されます。
カントン包茎包皮輪が狭いのに、包皮を剥いたまま放置したあるいは、無理に剥いてしまった結果、リンパ浮腫をきたし,元に戻らなくなった状態です。一部適用可元に戻せずうっ血している場合は、緊急性の高い施術が必要になる症状です。
仮性包茎日本人の7割が該当するといわれ、平常時は、亀頭が包皮で覆われているものの、手で包皮をむくことができる包茎です適用できません日常生活での支障は無いため、必ずしも治療する必要はありません。

保険適用の包茎手術が受けられる医療機関は、保険診療を行っている泌尿器科

保険適用を受けるには『真正包茎』または『カントン包茎』で病気と医師に診断されなければなりません。

つまり、保険診療のできる泌尿器科専門医のいる病院で診察を行ってもらう必要があります。

そのため、自由診療を行っている「包茎治療クリニック」や「美容形成外科」では、保険適用を受けることはできません。

泌尿器科
(総合病院・保険診療院)
包茎治療クリニック美容形成外科
真性包茎保険適用可保険適不可保険適不可
カントン包茎症状により保険適用可保険適不可保険適不可
仮性包茎保険適不可保険適不可保険適不可

包茎手術を保険適用で行った場合のメリットとデメリット

メリットデメリット
安く治療費ができる
安心度が高い
手術方法が限定される
見栄えの仕上がりに拘れない

包茎手術を保険適用で行った場合のメリットは、「費用」と「安心度」の2つの面があります。

費用は、3割負担で済むため、手術費を安く抑えることが可能です。

また、総合病院や一般診療の良く知られた医院が該当するので、安心して手術を受けられます。

一方デメリットも2つあり、保険診療では手術法が限定されます。

その結果、手術法に伴う見栄えのこだわりに限界が生じてしまい、手術跡が目立つなどのコンプレックスにつながる場合もあります。

包茎手術での保険適用と自由診療の違い

保険診療自由診療
対応医院泌尿器科院・形成外科医院・総合病院自由診療クリニック
一部の泌尿器科院・総合病院
治療対象医学面で治療が必要と判断されるもの
・真性包茎
・カントン包茎
美容目的で症状を改善したいもの
・真性包茎
・カントン包茎
・仮性包茎
術式環状切開術環状切開術
亀頭直下(埋没)法
根本切開法
切らない包茎治療
など
仕上がり術式上、2トーンの可能性が生じる見た目に配慮した術式も選べる
費用約1万~3万円約10万~30万円

保険診療は、泌尿器科医院や総合病院でしか受けられませんが、自由診療は自由診療クリニックと一部の泌尿器科医院・形成外科医院や総合病院でも受ける事が出来ます。

治療対象は、保険診療では「真性包茎」と「カントン包茎」に限られるモノの、自由診療では「真性包茎」「カントン包茎」「仮性包茎」全てが対象になります。

術式は、保険診療では「環状切開術」が採用され、仕上がりには2トーンの可能性を伴いますが、自由診療では手間やコスト次第で手術跡の目立たない術式を選ぶことができます。

費用は、保険診療では保険3割負担の約1万~3万円で、自由診療の10万円~30万円と大きな違いがあります。

保険診療の「環状切開術」とは

保険診療での包茎手術のほとんどは、機能的な改善を目的とした「環状切開法」で行われます。

「環状切開法」での余分な包皮の切除部分は陰茎の中ほどとなり、縫合も陰茎の中ほどで行われる事により、手術跡が目立ちやすいとされます。

保険診療では保険点数内での処置となり、亀頭直下(埋没)法や細い縫合糸での時間と手間をかけた縫合なども出来ないため、自由診療での美容目的手術に比べて、限られた範囲での施術となる点は否めません。

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方法メリットデメリット
環状切開法・料金が安い
・真性包茎やカントン包茎でも施術可能

切除部分を器具で切り取る方式を
「クランプ式」と呼び、費用はさらに安くなります
・縫合箇所の肌の色が異なり
目立ちやすいため、手術した
事が他人にバレやすい
亀頭直下
(埋没)法
・亀頭直下で縫合するので、手術跡が目立ちにくい
・料金が高い
・医師の技量で仕上がりの
レベルが変わる
陰茎部切除法・陰茎の付け根で縫合するため、陰毛で隠れて手術跡が目立ちにくい・料金が高い
・真性包茎やカントン包茎
では対応できない
切らない手術糸や糊を用いて二重手術の様に皮を手繰り寄せて固定する・料金が安い
・ダウンタイムが短い
・処置が持続できず、いずれ元に戻ってしまう。
・クリニックによって手法が異なる

保険適用での包茎手術の費用は

保険適用での包茎手術費用は、約14,000円~31,000円が相場です。

初診料は、紹介状なしに総合病院などの大病院で診察を受けると高くなるので注意が必要です。

医療機関によっては1日の入院が必要な場合もあり、料金も異なってくるので、事前に確認を行った上で、医療機関を訪れることをお勧めします。

費用項目費用
初診料約800円~8,000円
手術料約12,000円~20,000円
術後処方薬、術後検診など約1,000円~3,000円
合計約14,000円~30,000円

保険診

包茎治療は生命保険や医療費控除の対象となる場合もある

生命保険や医療費控除でさらに費用を抑えられる可能性もあります。

生命保険(医療保険)の給付対象は担当者に要確認

医療保険では、条件によって給付対象になる場合があります。

施術内容適用可否概要
真性包茎・カントン包茎の手術保険適用手術の場合は給付対象になることが多いので、要確認
仮性包茎の自由診療美容形成の場合は対象外

生命保険も医療上の必要な手術に対応するため給付の可能性があります。

詳しくは加入保険会社の担当者に確認して、必要書類や手続きについて漏れの無いようにしましょう

医療費控除

「真性包茎」と「カントン包茎」と診断されての保険適用での包茎手術は、医療費控除の対象となります。

「真性包茎」と「カントン包茎」と診断されて自由診療で包茎手術を受けた場合は、医療費控除の対象となるかを国税庁の相談センターで確認する必要があります。

「仮性包茎」の包茎手術は保険が適用されない自由診療のため、医療費控除を受ける事はできません。

いずれにせよ、包茎治療のカウンセリングを受ける際に、費用と共に医療保険請求や医療費控除についても確認し、かかる費用をトータルで確認しておくことが大切です。

医療費控除とは?

申告する方やその方と生計を一にする配偶者その他の親族のために、1月1日から12月31日までの1年間に支払った医療費がある場合は、総所得の5%または10万円を越えた医療費を、所得金額から差し引いて確定申告を行うことで還付を受けられる可能性があります。

参考情報:国税庁 医療費控除を受ける方へ

尚、控除の対象は、クリニックへの交通費(電車代・バス代)や処方薬代も対象となるので、レシートや領収証はしっかりと保管しておきましょう。

控除対象控除対象外
保険診療で支払った医療費
診断書代、処方薬代
通院費用(バス代・電車賃)
美容目的の手術費(仮性包茎の自由診療手術)
ヒアルロン酸注入などのオプション治療

保険適用での包茎治療と自由診療での包茎治療の選び方

保険適用と自由診療、それぞれでの治療の選び方を整理します。

険適用の包茎治療自由診療の包茎治療
包茎治療を行っている医院を見つける

泌尿器科、総合病院で相談

医師により保険適用を診断し費用を確認
包茎治療専門院、美容形成外科を見つける

包茎治療専門院、美容形成外科で相談

施術方法と仕上がり・費用を確認

保険適用の場合は、保険適用手術を行っている医院を見つける事と、医師による保険適用診断が条件になります。

自由診療の場合は、自由診療クリニックで、希望の仕上がりとなる施術方法とかかる費用をカウンセリングで確認して決める必要があります。

どちらも複数の医療機関での見積もりを取ったうえで、最も納得のいくクリニックを選ぶことが大切です。

包茎手術の保険適用に関する良くある質問

包茎手術の保険適用に関する、よくある質問をまとめました。

包茎治療に保険は適用できますか?

包茎の中で保険適応にて手術ができるのは、真性包茎の治療のみになります。保険治療を行う場合は、泌尿器科や形成外科で手術を受けることになります。残念ながら仮性包茎の手術に保険を適用することはできません。仕上がりの美しさを考えられるなら、多少費用は多少かかりますが、美容形成などの包茎専門クリニックでの治療をおすすめ致します。 

 引用:メンズライフクリニックHP

高校生でカントン包茎なんですが、自力で治すことは可能なんでしょうか??

非勃起時に包皮は剥けるが、勃起時には剥くことができない状態の包茎をカントン包茎といいます。

包皮口が狭いため、勃起時に陰茎冠状溝(亀頭と陰茎の間のくびれ部分)を超えて無理やり剥くと、陰茎が包皮口に締め付けられ元に戻らなくなり、うっ血を起こしてしまうこともあります。

そのようになった場合には緊急処置を施さなければなりません。

高校2年生で、カントン包茎が自然に治癒する可能性はかなり低く、早期治療を考えた方が良いでしょう。

 引用:メンズライフクリニックHP

保険適用で手術を受ける場合、入院は必要ですか?

保険適用の包茎治療は日帰りできる手術ですが、総合病院などでの包茎手術は、手術時間の都合や病院のコストとの関係で、入院を前提とするケースもあるので確認をしておくと安心です。

保険適用で手術を受けた場合の傷や見た目はどうなりますか?

保険適用の包茎手術は、「環状切開術」や「背面切開術」などの機能改善のための施術が行われます。

傷跡を目立たせない美容目的での施術ではない為、自由診療での施術に比べ傷跡や見た目については目立つこととなります。

『包茎治療をすると勃起出来なくなりますか?』

手術はペニスの表面の皮膚がメインなので、勃起に関係する神経に影響することはありません。問題なく勃起することができます。

包茎治療で後悔しないためにはどうすれば良いですか?

包茎治療での後悔の理由には、「手術跡が目立つ」「皮を切りすぎて勃起時につっぱて、痛みや違和感を感じる」「ツートンカラーになった」「高額な手術費用を請求された」などが有ります。

後悔のポイントは、技術不足と料金の納得ができていないことに有るため、技術力のある医師の在籍や患者に寄り添ったカウンセリングが出来るクリニック選びが重要になってきます。

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